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Hitachi

日立Astemo阪神

世界のトップシェアへ、そして本格的なEV化の明日とともに

新型コロナウイルス感染症、ロシア・ウクライナ情勢、資源価格・為替の変動といった世界的な動向が、モノづくりに打撃を与えました。当社の事業も少なからず影響を受けましたが、独自の調達ルートやグローバルな生産体制により、主力商品である自動車用イグニションコイルの供給を滞らせることはありませんでした。先が予測できない今の時代、複数のプランを持ち、柔軟かつスピーディーに対応できる体制が求められています。

日立Astemoグループの一員となったことを機に、当社では「阪神ビジョン」を掲げ、事業の継続的発展を推進しています。一つ目のビジョンは、EV化が進む自動車業界の中で、縮小するICE市場のトップシェアを獲得することです。当社のイグニションコイルの最大の特長は、高品質な製品を大量に安定生産してグローバルに供給できることです。エンジン車やHEVの需要が高まるアジア太平洋地域やアフリカで、確実にシェア拡大を図ります。

そして、二つ目のビジョンとして、世界がCO2排出量の半減をめざす2030年を見据え、新規事業を立ち上げます。イグニションコイルで培った巻線・絶縁・高電圧技術を活かし、これらの技術と親和性の高い電気モーター周辺の製品開発を進めています。モビリティーが電動化に大きくシフトする時代も、高度な技術でお客さまのニーズに応えてまいります。

ICE製品は、Astemoグループの中で新しい事業を生み出すために、大きな役割を担っています。当社が進める「阪神ビジョン」のもとで成功事例を作り、グループ全体に刺激を与えられたらと考えています。私はずっと設計開発の道を歩み、ここ三田に赴任して12年になります。会社がさらなる成長を遂げるために、従業員の幸せとやりがいが不可欠です。今いる従業員、これからともに働く従業員、そして歴史ある会社を、どう守り発展させていくか。それが私の夢であり、信念です。ひとりひとりの力を集めて期待を超える製品で応える、日立Astemo阪神にご期待ください。

代表取締役社長
深津 克明